食品廃棄物の大部分は、リサイクルが可能であるにも関わらず、焼却され、灰は埋立処分されています。焼却処理による地球温暖化、最終処分場の逼迫といった環境問題の解決策として、食品リサイクルの推進が求められています。

食品リサイクルとは…?

食品リサイクルとは、食品の製造、流通、消費、廃棄等の各段階で、食品廃棄物の発生抑制やリサイクルに取り組むことです。

また、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」(食品リサイクル法)で全ての食品関連事業者に食品廃棄物の再生利用等の実施が義務づけられています。
なお、年間発生量100トン以上の事業所が20パーセント減量の目標を達成できない場合は、罰則が適用されます。

業種主な業者食品廃棄物
食品の製造・加工業者食品メーカーなど動物性残さ
食品の卸売・小売業者百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、八百屋など売れ残り
飲食店および食事の提供を伴う業者を行う者食堂、レストラン、ホテル・旅館、結婚式場など調理くず、食べ残し

生ごみを減らす方法

生ごみの発生を抑えましょう

まず大事なことは、食品廃棄物(生ごみ)の発生そのものを抑えることです。廃棄量を把握し、食品の仕入れの量を見直す、調理くずを減らすための調理方法の改善や食べ残しを減らすためのメニューを取り入れるなどの工夫をしてみましょう。

水を切りましょう

野菜などの調理くずや食べ残しの80パーセントが水分です。水分をきるだけで驚くほど減量することができます。また、水切りには臭いを抑える効果もあります。

食品リサイクルできる事業者に委託しよう

食品リサイクル収集運搬の相談は、一般廃棄物の収集運搬を依頼している「一般廃棄物収集運搬許可業者」にお問い合わせください。

食品リサイクルの流れ

市内のスーパーやコンビニから出る売れ残りや食べ残しは再生利用事業所で肥料化やメタン発酵による電気・熱エネルギーなどにリサイクルされています。

食品リサイクルの流れ

食品リサイクル事例

肥料化

食品廃棄物と床材をミキシング後、パレットで発酵→肥料化→有機栽培

バイオガス化

食品廃棄物と廃プラスチック(包装材、容器)に選別→メタン発酵→バイオガスによる発電